ベンチャー企業とは何か?新世代エリートが辿り着く1つの道

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大企業で中堅として活躍する一方で、このまま組織の歯車として人生が終わるのは嫌だ 、、、だとしたら人生をかけてチャレンジするベンチャー企業という生き方はどうでしょう。元ベンチャーキャピタリストの起業家が生き生きと働く人が多いベンチャーの世界の入り口をご紹介します。

こんにちは。Mi6代表の川元浩嗣(カワモトヒロシ)です。簡単に自己紹介をすると、三井住友銀行・SMBCベンチャーキャピタルという大企業を経てちょうど1年前に起業しました。ベンチャー企業って最近良くニュースで耳にしたりするけど、イマイチよく実態が分からない・・・

そんな方に向けてメディアで発信していくことにしました。僕は4年ほど前にベンチャー企業との出会いがあり、人生が変わりました。薄皮一枚隔てた外側にこんなにもエキサイティングな世界がある。大企業とベンチャーの繋ぎをCtoC(個人、もっというと一人の人間として)のレベルで行うのが僕が起業した理由であり役割だと思ってます。

※この記事は2016年7月25日に公開したものを2017年2月27日に加筆修正しております。(加筆部分は主に青色で表示しております)

目次

何故、このメディアを立ち上げたのか?

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大企業(メガバンク)で働いていた僕は、4年前のある日、たまたまベンチャー企業に飛び込みで営業に行きました。当時20人の規模だったその会社は青山の綺麗なオフィスビルに移転した直後でした。

広いオフィスの左の端っこに20人くらいいて、右側には机がたくさん置いてありました。そんなに人数が増えるのか?と疑問に思いました。前方にステージがあり、ギターやドラムが置いてあります。思わず「これはなんですか?」と社員の人に聞くと、「社長がミュージシャンなんです」と・・・

どれだけ自由な会社なんだ・・・そして、CFOの人がたまたま出てきてくれたら、意気投合してその場で「川元さんのところで口座を作ります!」と。なんだ、このスピード感は?・・・

でも、一番衝撃だったのは「なんて楽しそうに働いている人達がいるんだ!」という驚きでした。

そこからベンチャーの魅力にどんどんハマっていきました。時間を創って飛び込みでいろんなベンチャー企業に行きました。Freee,ラクスル,Gunosy,Kaizen,スポットライト・・・すると1〜2年の内に大きな調達をしたりExit(M&Aによる会社売却)したりするニュースが飛び込んできます。

そして、僕が最初に出会った会社、フリークアウトは最初に出会った日から2年後に東証マザーズに上場しました。

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「楽しく生きて、且つマネーのアップサイドもある」世の中にはエキサイティングな生き方があるとういことが証明された瞬間でした。

何万人いる大企業で働いていても、一社員が知っているのはデスクの周りの40〜50人くらいです。在籍が長くなればなるほど、同じ業界の同じ会社という狭い世界しか見えなくなってきます。僕の大学の同級生・メガバンクの同期はほとんど大企業にいてベンチャー企業のことはほとんど知りません。転職したとしても大企業to大企業がほとんどです・・・

でも、実は薄皮一枚隔てた外側にこんなにもエキサイティングな世界がある。両方の世界を深く知れば知るほど想いが募っていきました。そして、3年半ほど前のある日、よりによって妻の妊娠が分かったタイミングで起業のアイディアが降りてきました。そこから僕はすぐに起業準備を始めました。然し順風満帆にいったわけではなく、チームの解散などもあり結局2年ほどかかって起業しました。

2015年5月末にX-エックス-というサービスをローンチしました。X-エックス-は「ベンチャー経営者とプロフェッショナルがパワーランチ・パワーディナーをしながらガチ[真剣]でサシ[1対1]で語り合う」というコンセプトの招待制マッチングサロンです。オンラインとリアルのイベントの双方でサービス展開をしています。

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サービスは完全招待制のため、一人一人お会いしてX-エックス-のvisionに心から共感してくれた方にご利用頂いております。

この1年はユーザーや支援者の紹介でサービスを拡大してきました。然し、ベンチャーのことをもっと多くの人に知って欲しい。大企業からベンチャー企業に人財の移動を加速させたいとの強い想いからメディアを立ち上げることにしました。このメディアをご覧になった方がベンチャー企業に興味を持つ。飛び込む。チャレンジを応援する。

引いてはX-エックス-に興味を持って利用したり応援してもらえたりすればとても嬉しいです。

僕が起業したのはとても個人的でミクロなアプローチでしたが、マクロの観点でもある程度正しいことが言えると思います。次の図をご覧ください。

GDP比較1995-2015

この20年間で日本の名目GDPは500兆円前後でほぼ変わらずに推移し、結果20%減っています。成長が鈍化するのは成熟している先進国だからしょうがないと思っていたのですが、事実は明らかに違います。図を見れば一目瞭然ですが、アメリカは同じ期間に2.3倍、中国はなんと15.0倍増えています。では、その差は何なのでしょうか?

・・・

「社会の優秀層がチャレンジをしたかどうか」その集積がマクロインパクトに繋がっているというのが僕の仮説です。

僕は、日本には「いい大学いい会社」という暗黙のメインストリームがあると思ってます。そしてその結果、日本の人材ピラミッドの上位20%はほぼ大企業に偏在していると考えています。今より+1%でも多くの人達、特に日本の大企業に所属する優秀な人達が人生を賭けてベンチャーにチャレンジをする。そうすれば本気で日本から世界を変えていけると確信しています。

どうですか?

「ベンチャーって面白そうじゃん!」そう思って頂けたらぜひ最後まで読んで下さい!

道標|この記事を読み進めるに当たって

ここまで読んで下さった方はベンチャー企業に相当興味を持ってくれている人だと思います。
力が入った長い記事になるので、読んでいる方のステージ(状態)毎にココを読めばOKというポイントをまとめました!ご自身のニーズに合わせてぜひピンポイントで効率良く情報をGETして下さい。

ベンチャー企業に興味が出てきた!という方

まずは、「ベンチャー企業とは何か?」と「ベンチャーのnewsがまとまったサイトを知りたい」を読んでベンチャー企業がどういうものなのか?ベンチャーのニュースを効率的に知るにはどうしたら良いのか?を把握しましょう!

ベンチャー企業とは何か?

ベンチャーのnewsがまとまったサイトを知りたい

ベンチャーへの転職を具体的に考えている!という方

実際にベンチャー企業で働いている姿をイメージできたら一歩を踏み出しやすいのではないでしょうか。裁量・お金・待遇・ファッション・働く環境・リスクヘッジ・家族という7つの項目にまとめてみました。「裁量権を持って働けるのか?(裁量)」〜「家族の反対があるだろうな?(家族)」を読めばベンチャー企業で働くイメージを網羅的に把握できます。

裁量権を持って働けるのか?(裁量)

年収ってどうなるんだろう?(お金)

福利厚生ってどうなるんだろう?(待遇)

服装ってどうなんだろう?(ファッション)

オフィスはどんな感じなんだろう?(働く環境)

ベンチャーに転職してうまくいかなかったらどうしよう?(リスクヘッジ)

家族の反対があるだろうな?(家族)

一刻も早くベンチャー企業に転職したい!という方

別記事になりますが、「元ベンチャーキャピタリストが語るベンチャー企業の探し方(運命の一社を探す)」をご覧ください。きっと自分にピッタリのベンチャー企業の探し方が分かります。

元ベンチャーキャピタリストが語るベンチャー企業の探し方(運命の一社を探す)

まとめ

この記事を読み進める上でのポイントは把握できたでしょうか?ご興味あるところだけでも、気になったら全部でも構わないのでぜひご自身のキャリア選択にとっての糧として下されば嬉しいです。人生は一度切り。毎日楽しく、そして人類を少しでも進歩させるような仕事をして生きていきましょう!

ベンチャー企業とは何か?

ハテナ加工

そもそもベンチャー企業とは何なのでしょうか?創業したばかりの企業であればラーメン屋でもベンチャー企業なのか。或いは、上場した会社はベンチャー企業ではないのでしょうか。まずはベンチャー企業という言葉の定義を探っていきたいと思います。

「ベンチャー企業」の定義

“革新的なプロダクト・サービスにより新しい世界を創り続ける起業家精神を持った企業”

(ベンチャー経営者と語り合う「X-エックス-」|X-エックス-誕生物語より引用)

ウィキペディアやコトバンクなど一般的なメディアを見てみましたが、詳しい定義はありませんでした。そこで、弊社が運営する”ベンチャー経営者と語り合う「X-エックス-」”というサービスから定義を引用しました。設立年数や上場の有無はベンチャー企業であるか否かに影響を及ぼさないと僕は考えています。

例えばAppleやGoogleは写真のクラウド化、自動運転技術やドローン技術により常に新たな世界を創り続けている。これは立派なベンチャー企業と言えるでしょう。

分かりやすい個人向けのサービスで日本におけるベンチャーサービスの例を見てみましょう。日本においては”食”の分野における食べログやCookpadなどは既にインフラとなっておりこれだけではベンチャーサービスとは言い難いと僕は思います。(逆に当たり前となっていること自体が凄いことですが)一方で同じ”食”であればオフィスで健康的なお惣菜を食べることができる”おかん”。ニュースの分野では”今注目されている記事をAIが自動的に選定し、表示する新しいメディア”であるSmartnews。”衣”(ファッション)の分野であれば自分の身体データを預けることでオンラインでオーダメイドスーツを作れるLa fabric、メディアの分野であれば、何かに情熱を持って取り組む人の人生を載せているanotherlife.などはベンチャーサービスと言えると思います。

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スクリーンショット 2016-07-19 16.05.15もっとシンプルに表現すると「誰も見たことがない新しい世界を創る企業」というイメージが適切だと思います。

では具体的にどういう会社があるのか?(ステージ毎の特徴と具体例)

日本においてどんなベンチャー企業があるのでしょうか?下記リンクを参照してベンチャーキャピタル(GCP、高宮さんの記事)において分類しているステージ毎に例を挙げてました。

ベンチャーって、どんな感じで成長するんですか(後述ステージ毎の目標・状態などの説明は下記newspicks記事より引用)

《ステージ別ベンチャー企業の例(目標・状態などの定義は上記記事より引用》

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目標:「ユーザの持っている根源的なニーズに、しっかり刺さるものをつくる」

状態:事業プロダクトのコンセプトのみ〜プロダクトのテストマーケを実施して一部のユーザーに刺さることが検証されている

例:kyash

業界で先駆的にクレジットカードのリアルタイム通知を実現するカード会社向けのサービスや新しい決済プラットフォームサービスを展望しているFinTech系ベンチャー企業です。

創業半年余りで1.7億円という億越えの資金調達をしています。現時点ではカード会社向けサービスの発表直後であり、今後自社サービスの決済プラットフォームを展開予定とのことです。起業家の鷹取さんとは僕が起業してから知り合ったのですが、SMBCの後輩でした。決済分野で世界を塗りかえようとしている注目の起業家です。

記事公開直後(2016年7月時点)はシードステージでしたが、2016年12月にシリーズAで10億円超を調達し、プレアーリーステージに移行しています。VC最大手のジャフコや、SMBCなどメガバンクから調達していて、今後の展開が楽しみですね!

スマホ個人間送金のKyash、サービス発表と同時にシリーズAで10億円超を調達

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目標「事業のドライバーが見つかっており、そこに資源を投入するとユーザー数が増えることが検証されている」

状態:プロダクトをリリースしチューニングする中、成長のためのKPI(事業にとって大事な指標)の方程式が見えている

例:スマートキャンプ

日本のホワイトカラーの生産性を飛躍させるというミッションを掲げ、クラウドサービス版価格コムを標榜する比較サイトを運営。

400万社の中小企業に先端のクラウドサービス導入の導火線を担うサービスを展開。2015年11月に1.5億円を調達。

古橋さん、起業家のBBQで出会ったのですが、人間の魅力が半端ないです。正直、最初に事業を聞いた時に何やってるか良くわからなかったのですがw、僕がキャピタリストなら古橋さんという人間に投資したいと思いました。凄いスピードで着実に事業をスケールさせていて、この先の展開がとても楽しみです。

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目標「大規模なユーザーがついており、マネタイズモデルが検証されている」

状態:ユーザーの成長に応じて収益も積み上がっている

例:エアークローゼット

月額9,800円で、スタイリストが選んだコーディネートが、ワンボックスで届く。女性向け新感覚オンラインファッションサービス。2015年2月に開始したにも関わらず、1年(2016年1月時点)という短期間で無料会員登録数が7万人を超えて急成長中のサービス。2016年初に10億円調達したことでも話題に。

起業家の天沼さん。実は上記古橋さんと同じBBQで出会ったのですが、サービスと仲間への愛に溢れた素敵な経営者です。こういう方がボスだったら120%力を発揮して自分も会社も成長できると思います。

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目標:ユーザーのスケール、マネタイズ共に実現しており、年次で黒字化している

状態:「コアプロダクトの成長鈍化に備え、周辺事業の取り込みや、新規事業に着手している」

例:ユーザベース

SPEEDAという企業向け情報収集・分析データベースツールという基幹事業に加え、”もっと自由な経済紙を”をコンセプトに新しいニュース共有メディアであるNewspicksというサービスを立ち上げている成長企業。

梅田さん、僕がSMBCベンチャーキャピタルでワンタッチ担当した時に出会いました。SPEEDAをユーザーとして利用してる時から素晴らしい会社だなと思っていました。僕が起業して後にX-エックス-の話も時間を取って聞いて下さり、名もないサービスをすぐに使ってくれました。とても素敵な方です。彼らにとってはIPO(上場)も通過点にしか過ぎず、世界一の経済メディアとして進化し続ける企業だと思っています。

記事公開直後(2016年7月時点)では、未上場でしたが、その後の2016年10月に東証マザーズ上場を果たされました。上場時のリリースに記されたコメントにはどれも言葉の力強さを感じます。特に「良い時も悪い時も、正直に話します」の言葉に誠実さと力強さが現れていて、素敵ですね。梅田さん、ユーザーべースの皆さま、改めて上場おめでとうございます!今後創っていく世界を楽しみにしています!

東京証券取引所マザーズ市場上場のお知らせ

【ユーザベース】インフォグラフィックで見る「創業物語」

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ベンチャーのnewsがまとまったサイトを知りたい

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ベンチャー企業へのアンテナを張るのに情報ソースは欠かせません。ピックすべきサイトを独断でご紹介します。

ニュースサイト

ベンチャー企業のニュースがまとまったサイトを特徴と共にご紹介します。

Techcrunch

米国発メディア。テクノロジー系のサービスを中心に紹介。日本の記者は徹底的な裏付け取材をし、信頼できる記事を書くというイメージがあります。

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Bridge

日本発・独立系ベンチャーニュースサイト。「起業家と投資家を繋ぐ」をコンセプトに国内スタートアップを中心としたテクノロジー系ニュースを毎日配信するブログメディア。直接運営者とは繋がっていないのですが、彼らも起業家です。

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Seleck

2015年5月に開始された先端起業の知を集めたサイト。先端企業がどう先端のベンチャーサービスを使っているのかが分かる。ユーザーサイドの切り口でサービスを深堀りする記事は新たな価値を世の中に提供していますね。

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Boxil Magaine

クラウドサービスの比較サイトBoxilが展開するメディア。先端クラウドサービスのニュースやユーザーヒアリング、仕事に役立つ豆知識など幅広に知ることができます。

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Newspicks

既に紹介しましたが、”もっと自由な経済紙を”をコンセプトに新しいニュース共有メディア。Newspicksを見ているだけで確かに時代の先端にいる気がしてきます。ニュースを詳しい人に解説してもらえるだけでこんなに世界観が広がるのかという気がします。(前述の通り、運営元であるユーザベースが2016年10月に東証マザーズ上場を果たしました。)

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The Startup

2011年1月にスタートしたテック系オピニオンメディア。代表である梅木氏の独自色・クセが強い特徴的なメディア。スタートアップ版フライデーを呼ばれることもあるくらい突っ込んだ記事が多いです。M&A案件に対する考察や年度の資金調達まとめなども行っており、一つの価値を提供しています。

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まとめ

個人的には各メディアもチェックしますが、ベンチャー関係の知人が少ない場合はNewspicsをベースに見ながらたまに上記メディアを啄ばんでいくと段々ベンチャーに対する理解が深まっていくと思います。また、ベンチャー関係の知人が増えるとFacebookのフィードだけでも相当なニュースツールになります。

口コミサイト

ベンチャー企業に対する口コミを見ることができるサイトはこちらです。

転職会議(実際に転職した人の事例を知りたい|成功・失敗)

大手中心、ベンチャーだとある程度企業規模が出てきたステージの企業の情報が中心ですが、ネガティブな情報も含めて赤裸々に書いてあります。某有名ベンチャー企業で検索をすると内部の人しか知らないようなネガティブ情報が出てきてこれは有用なツールになるなと思いました。一部企業のネガティブな情報は信憑性高く他にはないソースのサイトと言えます。

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裁量権を持って働けるのか?(裁量)

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Yes!むしろ、裁量なんて意識することはなく、「自分がやらなきゃ誰がやるのか」という状態が普通です。ベンチャー企業のステージにもよりますが、大企業と比べて裁量権に加えてスピード感が全く違います。

10人以下のシード・アーリーステージのベンチャー企業では全て任されているといっても過言ではありません。

一例を挙げると、大規模プロジェクトでアプリケーションエンジニア何十人の中の一人としてポンパレモールのEC決済に関するシステム開発をしていたが、ベンチャー企業では一人でアプリ開発をしている。(Mi6,CTO)

メガバンクで営業担当をしていた時は顧客と握って契約を交わすだけで良かったのが、ベンチャー企業ではそもそも契約書がないので一から契約書を作るところからスタートする。(Mi6, CEO)

入社当初からアパレルの店舗開発を全面的に任されたり(ファッションベンチャー,店舗開発)、営業の傍ら人事評価制度を一から作る(ヘッドハンターグループ、新卒)なんてこともあります。

50~100人を超えてミドル・レイターステージに入った企業では良い意味でも悪い意味でもきちんとした組織になってきます。一般的に組織の成長過程は共通するものがあり役割は細分化されて大企業に近くなってきます。ただ、自ら考え、行動するというスタイルは変わりません。

まとめ

乗っている船(ジョインしたベンチャー企業)のvisionというコンパスを頭に描き、そこに到達するために必要だと思うことを自分の頭で考え、仲間と共有し、やり続ける。それがベンチャーでの働き方です。

年収ってどうなるんだろう?(お金)

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ベンチャー企業にジョインした際に年収はどうなるのか?多くの人が気になるポイントだと思います。一般的な年収、そしてIPOを目指すベンチャー企業ではストックオプションというものがあるので分けて考えてみましょう。

一般的には下がります。

もしあなたが大企業で6〜7年経験を積み、700〜1000万円超のポジションを得ているとしたら、基本下がります。

シード〜アーリーステージのベンチャー企業では多く出せて400〜500万円といったところではないでしょうか。アーリーの後半〜ミドルステージだと500〜700万円といったところもあるでしょう。

それだと年収が低い・・・という方。果たして今の自分の年収は適正なのでしょうか?そもそも給料は自分が価値を作りあげた対価として得るものだと僕は思っています。そんなに個人の力量が凄い人であれば例えば自ら1億円稼いで3千万円の年収をもらうというのもアリではないでしょうか。

思うに、もっと価値があるのは自己の成長です。報酬には「金銭的なもの」と「仕事自体が報酬だ」という考え方があります。例えば、同じvisionを共有した仲間と絶体絶命の危機を歯を食いしばって乗り切る。そこで得られる自己の成長は金銭では表せません。そうして辿り着いたステージではきっと後からお金も付いてきているでしょう。

少数精鋭のベンチャー企業では一人でも船底に穴を開ける人が入ればたちまちその船は沈んでしまいます。逆にあなたが入れば大きく前進できた、僕ならそう言われたいですよね。そして、そういう生き方をする人の集まりがベンチャー企業です。

ストックオプションって儲かるのかな?

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Yes or Noはあなた次第です。

単純には論じられませんが、ベンチャー企業がIPOをしたらストックオプション(SO)は儲かるケースは多いと言えます。

例えば、2014年6月に東証マザースに上場したフリークアウトのケースで考えてみましょう。

【株価推移】(下記参考記事より一部抜粋)

フリークアウト株価推移

【ストックオプション】

上場する9ヶ月前(2013.9.30)に第五回新株予約権が発行されているのでここをピックアップしてみます。結論からいくと、このストックオプションの行使には7.6百万円が必要で得られるキャピタルゲインは▲3~23百万円ということになります。(課税分は考慮していません)

2013.9.30 第五回新株予約権

第五回新株予約権行使シミュレーション

発行の対象となる従業員数:28名(以下、@は一人当たりに換算した場合の数値)

新株予約権の目的となる株式の数 121,240株 @4,330株

新株予約権行使時の払込金額:212,170千円 @7,600千円

キャピタルゲイン

初値で売り抜けた場合:848,680千円 @22,732千円

直近の時価で売り抜けた場合:358,870千円 @12,816千円

上場以来最安値で売り抜けた場合:▲90,323千円 @▲3,225千円

 

次に創業期である2011年9月に第一回新株予約権が発行されているケースを見てみましょう。

この段階で付与されたSOでは権利行使に0.9百万円が必要でキャピタルゲインは約40~300百万円です。2年半でMAXサラリーマンの生涯年収くらいの金額となります。(税金は考慮していません)

2011.9.30 第一回新株予約権

第一回新株予約権行使シミュレーション

発行の対象となる役員・従業員数:4名(以下、@は一人当たりに換算した場合の数値)

新株予約権の目的となる株式の数 180,000株 @45,000株

新株予約権行使時の払込金額:3,600千円 @900千円

キャピタルゲイン

初値で売り抜けた場合:1,260,000千円 @314,100千円

直近の時価で売り抜けた場合:847,800千円 @211,050千円

上場以来最安値で売り抜けた場合:177,300千円 @44,325千円

まとめると、創業初期に参画すればするほど利潤は大きくなります。フリークアウトは上場時の株価は非常にうまくいったケースで2014年6月上場時は500億円前後の時価総額でした。然し、半年で時価総額が半分にまで下がりました。最安値では65億円くらいまで下がり、直近(2016年5月時点)では300億円を回復しています。場合によっては損失が出るケースもあり、その場合はオプションを放棄するケースもあるでしょう。

こうやってみると分かるように、SOはオマケのようなものです。ただの紙切れになる可能性の方が高い前提でもしかすると大きな利潤を手にすることもあるくらいで捉えた方が良いです。いずれにせよ、ジョインしたスタートアップの浮沈もSOで手に入る利潤もあなた次第ということです。こういった金銭面で得られるものは不安定ですが、個人的には少人数の会社を大きく成長させた際の自己の成長や仲間との絆は安定して素晴らしいものと言えると思います。

参考記事:【2013年3月】祝!上場承認!DSPの雄フリークアウトの上場前ラストファイナンスは時価総額102億円??

福利厚生ってどうなるんだろう?(待遇)

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これもステージによって大きく違うと思います。

10人以下のシード・アーリー期はどうでしょうか。

資金調達の金額にもよりますが、この時期のスタートアップではアップサイドの福利厚生はほとんど無いと思った方が良いでしょう。少し補足すると、ベースとして社会保険(雇用・厚生年金・健康保険)は当然整備されていて(無いところは論外とします)、休暇は取りやすいと思いますが手厚い遺族・障害年金があったり多額の出産祝い金があるなどということはほぼ無いと思った方が良いです。

どちらかというと人間の信頼関係で成り立っているケースが多いため、例えば疲労が重なって風邪が長く続くなどといった時にも「何も心配せずに休んでいいよ」と温かく仲間がカバーするケースが多いと思います。これは弊社のケースですね笑

50人を超えてミドル・レイターステージに入った会社では、ある面で上場企業よりユニークは福利厚生が数多くあります。

例えば、近隣に住まうことを奨励する3駅以内にすんだ場合の家賃補助が手厚いケースや、健康的なランチが無料だったり、オフィスにトレーニング器具やバスケットコートやバーがあったりバンド演奏用のステージが設けられていたりこともあります。リモートワークが当たり前に行われていたり、年一回の誕生日にまとまったお金を支給する「ママサポ」制度を導入しているところもあります。

より優秀な社員を獲得するために知恵を絞った福利厚生が数多くあります。

聞いてるだけで楽しくなってきます。逆にベンチャー企業になくて上場企業にある福利厚生は手厚い企業・遺族や保養所などでしょうか。うちも早くマネタイズを軌道に載せて斬新な福利厚生制度を作りたいですね。

服装ってどうなんだろう?(ファッション)

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大企業に勤めていたらほとんどスーツだと思います。でも、ベンチャー企業はほとんど私服です!

むしろスーツを着ていたら完全に浮きます。最初の起業したての頃の僕がそうでしたwただ、大企業への営業に行くにはスーツで行った方が当然良いし、TPOに合わせて服装を変えることが大事です。大企業がスーツ一択なのに比べてとても柔軟で働きやすいです。ちなみに、僕は起業してからあれだけ悩まされていた肩凝りが治りました!

オフィスはどんな感じなんだろう?(働く環境)2

これは、日本メガソーラー整備事業という再生可能エネルギーのベンチャー企業のオフィスです。入口が本棚!笑 秘密の入口から入ると・・・

8 10まるで公園のような空間が広がってます。こんなところで仕事ができたらクリエイティブになれそうですよね!今回はオフィス特集ではないので一社だけの紹介にします。ただ、このようにとても素敵で新たな発想が湧きそうなとても素敵なオフィスを造っているベンチャー企業がとても多いです。どうですか?ワクワクしてきませんか?

ベンチャーに転職してうまくいかなかったらどうしよう(リスクヘッジ)

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ベンチャー企業に興味を持ってきたとして、小さな組織で人間関係が合わなかったらどうしよう?また、小さな会社だから倒産したらどうしよう?と思うことは当然あると思います。その観点でいくつか考えてみましょう。

カルチャーフィット(ジョインする個人の観点で)

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カルチャーフィットは働く上で最も大きなポイントだと思います。僕の中では二つポイントがあります。①トップと飲みに行く、そして②働いてみるしかない(笑)。

①トップと飲みに行く

企業は経営者の器と等しい。トップと飲みに行くのが一番早いです。そこで一緒に働きたいと思えるかどうか、これが相性の3割くらいを占めるのではないでしょうか。そしてこの3割が方向性=ベクトルとして最も大事だと僕は思っています。

②働いてみるしかない(笑)

相性の残りの7割はここです。でも、働くなんて転職しないと無理じゃないか?と思われた方、そんなことはないです。

例えば週末や平日の夜に働いてみるとか、有給を取って平日1日一緒に働いてみるとかいくらでもやりようはあります。特に良いのが規模は小さくても良いので一つプロジェクトを一緒に成し遂げることですね。そうすると、言葉通りの経営者・チームなのかがよく分かります。

そもそも大企業に入る方が選択権はありません。例えば何万人いる会社のどの部署に配属されるのか、いつどこに異動するのか基本的に自分で選べません。自分が一番活きる場所を探すというのはどこで働くかに関わらず上記二つのポイントはとても大事だと思います。

ただ、それでも入社した後で思っていたのと違った・・・ということもあると思います。僕が聞いた例だとベンチャー企業はスピードが命なのに社長が意思決定をしない。夜23時から社長の話を延々と3時間聞いてようやく決裁が降りた。役員間で揉め事がある・・・などなどネガティブな例も聞きます。もしそうなってしまったら、それも経験と割り切って今後に活かしましょう!

会社が行き詰まった(会社自体)

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ベンチャー企業で不安がなのはこれが一番と言えるかもしれません。でも、大企業でも同じですね。粉飾決算を行っていた東芝や外資の傘下に下ることになったシャープ。時代の変化が加速する時代において、安泰な企業はどこにもありません。

冒頭で定義したように、本物のベンチャー企業は「誰も見たことが無い新しい世界を創る」会社です。エクイティーでの資金調達をしている会社は大体赤字です。キャッシュが回っていれば資金調達の必要はありません。足元の数字だけを見ていたらうまくいかない可能性の方が大きく見えるでしょう。ただ、ベンチャー企業における赤字の理由の多くは先行投資です。時間を買うために資金を用いて人とテクノロジー・マーケティングに投資をしていきます。赤字にも理由が大事なのです。もちろんそのお金が実を結ばないことも多々あります。

理由がわかったところで、不安は尽きないと思います。

・・・では、何を大事に考えればいいのでしょうか?

それは自分が成長するかどうかだと思います。例えば、危機に陥ったベンチャー企業を救う力があればどこでもやっていけるでしょう。仮に会社が潰れてしまったとしても、それも良い経験になると思います。

家族の反対があるだろうな?(家族)

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人生の新たな一歩を踏み出す場合、(いる場合は)生計を共にする家族の理解や協力はめちゃくちゃ大事なことです。

僕も結婚して妻がおり、子供がいる状態で起業しました。一番大事なのは自分の考えを伝え、相手をきちんと理解し、同じ方向性を確認し合うことです。何のために生きているのか?僕はその答えに共感する家族と共に人生を歩みたいと思っています。(ちなみに・・・妻の献身の上に生活も起業も成り立っており、僕は妻には頭が上がりません…orz)

転職ではなく起業となってくるとやりたいことを実現するためにお金のやりくりはマストでシビアなのでハードルはめちゃくちゃ高いと思います。然し、真正面から向き合ってお互いを尊重しながら話せばきっと良い道が見えて来るはずです。ベンチャー企業のことを知らずに嫌だ・すぐに倒産するのではないか・危ないという反応を示す家族もいると思います。そういった時には可能ならベンチャー企業のイベントに一緒に行くなど実際にベンチャー企業とは何かを知ることができる情報に触れてもらうのが一番だと思います。今までにお話したようにオフィスも服装もサービス自体も先端を走っているのがベンチャー企業です。正しく必要な情報を共有すればきっと理解してくれるはずです。そうして、人生を共にする家族の理解を得てから一歩を踏み出すことができればこれほど心強いことはありません。僕も妻に毎日支えられてなんとかやっていってます。

元ベンチャーキャピタリストが語るベンチャー企業の探し方(運命の一社を探す)

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僕の後輩でもある元ベンチャーキャピタリストが実際に転職した例をご紹介します。(大変申し訳ありませんが、現在、下記記事は加筆・修正中であり完成をお待ち下さい)

“大企業からベンチャーへ”のリアルな転職事情と3つの方法

ここまでご覧下さりありがとうございました。ベンチャーの世界を垣間見て少しでも皆様が生きる上でヒントに繋がったならこの記事を書いた人間として本望です。ここで、この記事をご覧になった方の中でベンチャー企業に興味が出てきたという方にメッセージがあります。

一度しかない人生、エキサイティングな世界に飛び込んでみませんか?ベンチャー企業では楽しく生きて且つマネーのアップサイドもあるという生き方ができます。そして、想像を超える苦しいこともあると思います。僕は社会人になってからもしかしたら今までで一番お金は無いかもしれません。でも、今だから言える・・・「今が人生で一番楽しい!」一方で、僕はこの1年オンラインマッチングのサービスをやっていて分かったことがあります。人間のリアルな出逢いにオンラインでは敵わない。実際にベンチャーの世界に身を置く経営者やプロフェッショナルと繋がるのはインターネットで情報に触れることの100倍価値があります。

最後に宣伝をさせて下さい。改めまして、弊社では、起業家と心に火のあるビジネスパーソンの架け橋となる「X-エックス-」の運営を行っています。

”世界を変える仲間とツナがる”
をコンセプトに大企業とベンチャー企業が個人レベルで繋がり、仲間になる招待制のギルド。

もはや、X-エックス-は単なるマッチングサービスから企業や組織の枠を超えて繋がる仲間というハイパーコミュニティーに進化してきました。完全招待制となりますが、下記Facebookアカウントへメッセージを頂ければ、代表の川元が馳せ参じます!人類の進歩に資する仕事をしたいという方、ぜひお待ちしております。

X-エックス-Facebookページへの問い合わせはこちら

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